アンゼリカには痙攣を鎮める働きがあり、女性の生理痛を和らげてくれます。女性ホルモンの分泌を調整し、女性に特有の症状を改善させることから、「女性のための朝鮮人参」とも呼ばれます。
また、このハーブは喘息や気管支炎などによって溜まった痰を取り除いてくれます。
そのほか、アンゼリカには血行を促進し、体を温める作用もあるといわれています。
発汗、利尿の作用により体内の毒素を排出しますので、風邪のときなどにも有効です。
★注意★
妊娠中の人や糖尿病をもつ人は使用を避けてください。作用が強いため、摂りすぎにも注意が必要です。
効能・効果まとめ
鎮痙、去痰、駆風、利尿、発汗、強壮
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アンゼリカは、アルプス、ピレネー、ヒマラヤ、シベリアの原産で、寒冷地を好んで自生しています。
古来、ヨーロッパでは悪魔を退ける神聖なハーブと考えられ、万能薬として重宝されていたといいます。
アンゼリカという名前の由来には2つの説があります。
1つは、大天使ミカエルがアンゼリカを女性に授けたことに由来するというもの。もう一つは、中世のフランスでペストが流行した際に、特効薬としてこのハーブを修道士に勧めた人物に由来するという説です。
花言葉は「インスピレーション」です。
アンゼリカは、冷涼な環境(半日陰で湿り気のある場所)を好んで生育します。高さ1~2mほどまで大きくなり、初夏には茎のてっぺんに白や黄緑の散形花序をつけます。
乾燥させた茎や根はハーブティーに使用します。アンゼリカティーには強い香りと苦みがあるため、ほかのハーブとブレンドするとよいでしょう。
ヨーロッパでは、アンゼリカの茎と葉を取って砂糖漬けにし、お菓子作りの材料として使用しています。
学名:Angelica archangelica
和名:ヨーロッパトウキ、ヨロイグサ
種別:セリ科シシウド属 多年草
成分:アンゲリカ酸、アンゲリシン、アンゲリカラクトンなど
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アンゼリカと同じく
セリ科のハーブ
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効き目が穏やかなマザーハーブ(母の薬草)
ハンガリーの女王を若返らせた伝説も残る
スペアミントとウォーターミントの交配種
ヨーロッパで万能の薬箱と呼ばれるハーブ
魚料理と相性のよいハーブとして知られる
悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。
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サントリーグループのハーブ専門店「enherb(エンハーブ)」