リコリス(甘草)

リコリスの効能・効果

リコリスに含まれているグリチルリチンという成分には抗炎症作用や抗ウィルス作用、抗アレルギー作用があり、関節炎や気管支炎、アレルギー症状などに用いられます。

また、粘膜の刺激を緩和する効果があることから、胃や十二指腸などの潰瘍の治療に使用されます。

リコリスには副腎皮質を刺激して強壮にする作用もあり、ストレスにうまく対処するためのホルモンの生成を助けます。副腎が弱ると、鬱や身体の活力低下を招く恐れがあります。

その他にもこのハーブには穏やかな去痰作用があり、痰を取り除いてくれます。また解毒作用もあり、毒素の排泄に優れるといわれています。

★注意★
妊娠中・授乳中の人や高血圧の人、心臓や肝臓、腎臓、甲状腺に問題を抱えている人は使用を避けてください。

効能・効果まとめ

抗炎症、抗ウィルス、抗アレルギー、副腎皮質刺激、免疫賦活、去痰

リコリスの起源・由来

リコリスはヨーロッパやアジアの原産で、地中海沿岸や中央アジアなどに広く自生しているハーブです。

その歴史は古く、紀元前500年頃から薬用ハーブとして医療に用いられていたといいます。現在でもその効能は高く評価されており、世界で広く処方されています。漢方でもとてもよく利用されている重要な生薬の一つです。

和名の甘草は、このハーブの根に強い甘みがあることに由来しています。(リコリスの根に含まれるグリチルリチンという成分は、砂糖の50倍もの甘みをもつといわれています。)

リコリスの特徴

リコリスは、深く根を張ることのできる砂地を好む多年生の植物です。園芸の世界ではユリ科の彼岸花もリコリス(Lycoris)と言いますが、ここで取り上げているマメ科のリコリス(Licorice)とは別の植物です。

リコリスは高さ1m以上にも生長し、薄紫色の花を咲かせます。主根は大きく、長さ1~2mにも達します。

ハーブティーに使用するのは、この根の部分です。甘みが強いため、単独では飲みづらい他のハーブとのブレンドにもおすすめです。

リコリス菓子

このハーブを用いたお菓子に、リコリス菓子というもの(掲載写真のようなもの)があります。

ヨーロッパやアメリカでは古くから親しまれていますが、その独特の味は日本人の味覚には合わないようです。

使用部位
用途
ティー、料理、美容など

学名:Glycyrrhiza glabra

和名:甘草(カンゾウ)

種別:マメ科カンゾウ属 多年草

成分:グリチルリチン、フラボノイド、コリン、アスパラギンなど

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