パッションフラワーには鎮静効果があり、神経の緊張や精神的な不安を和らげてくれます。過度の緊張や精神上の不安から起こる過敏性腸症候群や不眠、頭痛、神経痛、ストレス性の高血圧や喘息などに効果を発揮します。
このハーブはあらゆる神経系の疾患に使用できますが、特に寝つきの悪い人にパッションフラワーのハーブティーはおすすめです。自然と深い眠りにつくことができるようになります。
また、パッションフラワーには筋肉の痙攣を和らげ痛みを鎮める効能もあるといわれています。
★注意★
妊娠中の人は使用を避けてください。
精神安定剤などの薬との相互作用にも注意が必要です。
効能・効果まとめ
鎮静、鎮痛、鎮痙、催眠
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パッションフラワーは北・中央・南アメリカの原産で、古くから先住民族の間では天然の鎮静剤として利用されてきました。
このハーブは、イエズス会がその花にキリストの受難を見出したことから受難の花(パッションフラワー)と呼ばれるようになったといわれています。
5本のおしべはキリストの5つの傷を、花冠はキリストの茨の冠を、5枚の花弁と5つの萼(がく)はユダとペトロを除く10人の使徒を表しているそうです。
また和名のトケイソウは、その花の形が時計のように見える(雌しべが時計の針のように見える)ことに由来しています。
花言葉は「神聖な愛、信じる心、宗教的熱情、受難」です。
パッションフラワーは、日当たりと水はけがよく肥沃な土壌を好んで生育します。高さ10mほどに生長し、6~10月頃にかけて時計の文字盤のような紫色の花を咲かせ、花のあとに果実をつけます。
なお、クダモノトケイソウといわれる種類の果実はパッションフルーツと呼ばれ、生で果肉を食したり、ジャムやゼリーの原料として利用されています。
500種以上あるトケイソウのなかでチャボトケイソウは最も薬効が高いとされ、習慣性がない植物性のトランキライザー(精神安定剤)として広く知られています。
ハーブティーには乾燥させた地上部を用います。クセがなく飲みやすいティーです。眠れないときに試してみてはいかがでしょう。
学名:Passiflora incarnata
和名:チャボトケイソウ
種別:トケイソウ科トケイソウ属 多年草
成分:アルカロイド、フラボノイド、グルコシド、ステロールなど
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目覚めの朝におすすめのハーブティー
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悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。