カモミールには体内の平滑筋という筋肉の組織を落ち着かせる作用があり、腹痛や胃痙攣、女性の生理痛などを和らげる効能があります。
また、カモミールに含まれるアズレン誘導体という物質が胃の粘膜を修復して丈夫にし、消化機能を正常な状態に整えてくれます。過敏性腸症候群や胃潰瘍などストレスからくる症状にもとても効果的です。
その他にも、このハーブには次のような効能・効果が秘められていると言われています。
★注意★
妊娠中の人やキク科アレルギーの人は使用を避けてください。
効能・効果まとめ
鎮静、抗炎症、抗痙攣、発汗、消化促進、抗菌、殺菌、利尿、嘔吐予防
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カモミールはヨーロッパの原産で、今日では世界中の至る所で栽培されており、温暖な地域では野生でも育ちます。
その繁殖力は凄まじく、踏みつけられるほどよく育つと言われるほどの逞しさを秘めています。中世のイギリスでは、カモミールは謙虚さと忍耐の象徴とされていました。
カモミールの名は、ギリシャ語で「地上の」を意味するChamaiや「地上のリンゴ」を意味するMelonに由来していると言われています。
花言葉は「逆境に負けない」です。
カモミールには多くの種類がありますが、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの種類だけが薬用として使用されます。
それぞれ若干香りは異なっていますが、性質は似ています。ただ、ローマンカモミールはティーにすると若干苦味があるため、ハーブティーには主にジャーマンカモミールが使用されます。
これに対して、心へはローマンカモミールの方がよく作用するといわれ、アロマテラピーではローマンカモミールがよく利用されます。
カモミールの茎は細長くて柔らかく、春から夏にかけて白い花を咲かせ、リンゴのような甘い香りを漂わせます。
ヨーロッパで「母の薬草」と呼ばれるカモミールは、効き目が穏やかなため、子供にも適しています。
学名:Matricaria recutita(German)、Anthemis nobilis(Roman)
別名:カモマイル、カモミーユ
和名:カミツレ
種別:キク科マトリカリア属 ジャーマン種は1年草、ローマン種は多年草
成分:フラボノイド、アズレン誘導体、コリン、タンニン、クマリン
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カモミールと同じく
キク科のハーブ
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効き目が穏やかなマザーハーブ(母の薬草)
ハンガリーの女王を若返らせた伝説も残る
スペアミントとウォーターミントの交配種
ヨーロッパで万能の薬箱と呼ばれるハーブ
魚料理と相性のよいハーブとして知られる
悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。