カモミール

カモミールの効能・効果

カモミールには体内の平滑筋という筋肉の組織を落ち着かせる作用があり、腹痛や胃痙攣、女性の生理痛などを和らげる効能があります。

また、カモミールに含まれるアズレン誘導体という物質が胃の粘膜を修復して丈夫にし、消化機能を正常な状態に整えてくれます。過敏性腸症候群や胃潰瘍などストレスからくる症状にもとても効果的です。

その他にも、このハーブには次のような効能・効果が秘められていると言われています。

カモミール

  1. 皮膚を様々な刺激から守り、膀胱の炎症や気管支の炎症などを和らげてくれます。カモミールティーの蒸気を吸入すると、花粉症や鼻づまりの症状が軽くなります。
  2. 心身をリラックスさせる効果があり、夜寝る前にカモミールティーを飲むと不眠症を改善し、よく眠れるようになります。
  3. カモミールティーをリンスとして使用すると、髪につやを出すことができます。
  4. 貧血や冷え性を改善し、吐き気を抑えてくれます。

★注意★
妊娠中の人やキク科アレルギーの人は使用を避けてください。

効能・効果まとめ

鎮静、抗炎症、抗痙攣、発汗、消化促進、抗菌、殺菌、利尿、嘔吐予防

カモミールの起源・由来

カモミールはヨーロッパの原産で、今日では世界中の至る所で栽培されており、温暖な地域では野生でも育ちます。

その繁殖力は凄まじく、踏みつけられるほどよく育つと言われるほどの逞しさを秘めています。中世のイギリスでは、カモミールは謙虚さと忍耐の象徴とされていました。

カモミール

カモミールの名は、ギリシャ語で「地上の」を意味するChamaiや「地上のリンゴ」を意味するMelonに由来していると言われています。

花言葉は「逆境に負けない」です。

 

カモミールの特徴

カモミールには多くの種類がありますが、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの種類だけが薬用として使用されます。

それぞれ若干香りは異なっていますが、性質は似ています。ただ、ローマンカモミールはティーにすると若干苦味があるため、ハーブティーには主にジャーマンカモミールが使用されます。

これに対して、心へはローマンカモミールの方がよく作用するといわれ、アロマテラピーではローマンカモミールがよく利用されます。

カモミール

カモミールの茎は細長くて柔らかく、春から夏にかけて白い花を咲かせ、リンゴのような甘い香りを漂わせます。

ヨーロッパで「母の薬草」と呼ばれるカモミールは、効き目が穏やかなため、子供にも適しています。

使用部位
花、葉、茎
用途
ティー、料理、美容、アロマ、ポプリ

学名:Matricaria recutita(German)、Anthemis nobilis(Roman)

別名:カモマイル、カモミーユ

和名:カミツレ

種別:キク科マトリカリア属 ジャーマン種は1年草、ローマン種は多年草

成分:フラボノイド、アズレン誘導体、コリン、タンニン、クマリン

カモミールと同じく
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