ペパーミントは、食べ過ぎ・飲みすぎなどで胃の調子が悪い時に消化を助けてくれます。また、腹痛や胸焼け、胃けいれんなどの症状を緩和してくれます。
ペパーミントには鎮静効果があり、精神的な緊張を和らげ、イライラをしずめ、心身をリラックスさせてくれます。無気力や抑うつを改善する精神安定化作用もあり、神経症などにも利用されてきました。
その他にも、ペパーミントには次のような効能・効果があると言われています。
乗り物酔いしやすい人は、ペパーミントティーを携行したり、サシェ(乾燥したハーブを小袋に入れたもの)を作って持って行くとよいでしょう。
★注意★
万能薬ともいえる優れたハーブですが、摂りすぎると粘膜を乾かせてしまう恐れがあり、胃痛などを引き起こしますので、摂りすぎに注意してください。
母乳の抑制作用がある(母乳の出が悪くなる)ため、出産後は注意が必要です。
効能・効果まとめ
鎮静、鎮痙、抗菌、防腐、発汗、利尿、中枢神経系(脳)の機能亢進、胃腸の機能調整
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起源は不明ですが、紀元前1000年前後のエジプトのお墓からミントの一種が発見されています。
ペパーミントは1700年後半頃にイギリスで大人気となり、大量に栽培されるようになりました。なお、ペパーミントと同じくハーブティーに利用されるスペアミントは、ペパーミントより長い歴史を持っています。
ギリシャ神話はミントについて次のように伝えています。
「冥府の王ハデスが妖精ミンテに心奪われていることを知った女王は、嫉妬に狂い、妖精ミンテに呪いをかけて甘い香りの植物にしてしまいました。こうしてハーブのミントが生まれたのです。」
花言葉は「あたたかい心、美徳」です。
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交配種です。(交配が盛んに行われてきたため、ミントの種類は210種類以上もあると言われています。)
ヨーロッパに自生し、一般に温暖で湿った場所によく見られます。茎は角ばっていて、高さ50~80㎝程度に生長します。
7~8月になると、密集した葉の上のほうに小さなすみれ色または白色の穂状花を咲かせます。
その開花の直前が収穫期です。
学名:Mentha piperita
和名:セイヨウハッカ(西洋薄荷)
種別:シソ科ハッカ属 多年草
成分:メントール、フラボノイド、アズレン、タンニン、ロスマリン酸
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ペパーミントと同じく
シソ科のハーブ
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効き目が穏やかなマザーハーブ(母の薬草)
ハンガリーの女王を若返らせた伝説も残る
スペアミントとウォーターミントの交配種
ヨーロッパで万能の薬箱と呼ばれるハーブ
魚料理と相性のよいハーブとして知られる
悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。