ブラックコホシュには、エストロゲン(女性ホルモン)に似たフィトエストロゲンと呼ばれる成分が含まれており、生理痛や月経前症候群、更年期障害など女性特有の諸症状に用いられます。
更年期障害によるほてりや寝汗、不眠、抑うつなどの症状緩和に効果があるとされ、セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)との併用で効能が増すという研究結果もあります。
また、ブラックコホシュは関節炎の炎症を抑えるのにも効果があるといわれています。
★注意★
海外で、ブラックコホシュ摂取による肝障害が報告されています。妊娠中・授乳中の人、肝障害のある人は使用を避けてください。
※使用にあたっては、信頼性のある文献や専門家に確認をしてください。
効能・効果まとめ
月経促進、子宮強壮、抗炎症、収斂、鎮痙、鎮静
スポンサーリンク
ブラックコホシュは北アメリカ東部の原産で、古くからアメリカ先住民族によって薬草として用いられてきました。
ブラックコホシュという名前は、薬として用いられる根の部分が黒いことからそのように名付けられたといわれています。
その学名Cimicifugaは、ラテン語で「虫」を意味するcimexと「逃げる」を意味するfugereに由来しています。その悪臭で虫も逃げるといわれ、実際に根には独特の強い臭いがあります。
ブラックコホシュは、森の中など日陰で湿り気のある土壌を好んで生育します。
高さ2~2.5mほどに生長し、夏には穂状の白い花をつけます。根は秋に収穫し、ハーブティーやチンキ剤などで使用します。
学名:Cimicifuga racemosa
和名:アメリカショウマ
種別:キンポウゲ科ルイヨウショウマ属 多年草
成分:トリテルペン配糖体、イソフラボン、タンニンなど
スポンサーリンク
目覚めの朝におすすめのハーブティー
スポンサーリンク
効き目が穏やかなマザーハーブ(母の薬草)
ハンガリーの女王を若返らせた伝説も残る
スペアミントとウォーターミントの交配種
ヨーロッパで万能の薬箱と呼ばれるハーブ
魚料理と相性のよいハーブとして知られる
悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。