ボリジにはカリウムやカルシウムが豊富に含まれており、風邪を引いたときなどに有効なハーブです。発汗作用や抗炎症作用があり、熱を下げて頭痛などの症状も和らげます。ボリジに含まれる粘液は喉の痛みも鎮めてくれます。
また、ボリジの葉や花には私たちの気分を高揚させ、アドレナリンの分泌を促す成分が含まれています。そのため、塞ぎ込んだ気分のときに摂ると、憂うつな気分を取り除いて勇気を与えてくれるといわれています。
中世、十字軍に出陣する騎士にはボリジを浮かべた杯が与えられたそうです。
★注意★
妊娠中・授乳中の人は使用を避けてください。
ボリジには肝毒性のあるピロリジジンアルカロイドが含まれているため、摂り過ぎや長期使用は避けましょう。なお、オーストラリアとニュージーランドでは内服薬としての使用が禁じられています。
効能・効果まとめ
強壮、抗うつ、鎮痛、発汗、利尿、抗炎症
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ボリジは地中海沿岸の原産で、古くから薬用・食用として利用されてきました。その美しさから、デザインのモチーフとしても人気だったといいます。
かつての画家たちは聖母マリアの青い衣を描く際、ボリジの花びらをしぼった汁を使用したとも伝えられています。
ボリジの名の由来には諸説あります。葉や茎が毛に覆われていることから、ラテン語で「剛毛」を意味するborraから来ているという説。
また、corago(コラゴ)が訛ったものという説もあります。coragoは「心臓」を意味するcor(コル)と、「もたらす」を意味するago(アゴ)が合わさった言葉です。
古来、ボリジは勇気をもたらすハーブとみなされ、中世の剣闘士は試合前にボリジを絞って飲んだと伝えられています。
花言葉は「勇気、鈍感」です。
ボリジは種が大きく発芽しやすいハーブです。過湿には弱く、乾燥気味の環境を好んで生長します。
日当たりと水はけのよい良好な環境下で育てると、大株に育ちます。
このハーブは青く美しい星形の花を咲かせることから、「スターフラワー」とも呼ばれます。葉や茎は毛に覆われ、かわいらしい5弁花を咲かせるボリジは、観賞用としても人気のハーブです。
葉にはキュウリに似た風味があり、若葉はサラダにして食べることもできます。ボリジの花は砂糖漬けにしたり、飾りとして料理に彩りを添えたりします。
学名:Borago officinalis
別名:ボラージ、スターフラワー
和名:ルリヂシャ
種別:ムラサキ科ボラゴ属 一年草
成分:カリウム、カルシウム、サポニン、タンニンなど
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悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。