セントジョーンズワートには抗うつ作用があり、気分が落ち込んでいるときにうつな気分を和らげ、気持ちを明るくしてくれます。
イライラや不安を緩和して精神を安定させ、不眠の解消にも効果があるといわれています。その鎮静作用により筋肉を弛緩させ、生理痛を和らげます。
また、セントジョーンズワートには消炎効果があり、神経痛や炎症などに対し古くから湿布薬として利用されてきました。
そのほか、このハーブに含まれる成分がHIVウィルスの増殖を阻害するとの調査報告もあり、その抗ウィルス作用が注目されています。
★注意★
妊娠中の人や子供、放射線治療中の人は使用を避けてください。
また、薬を服用中の人も使用に注意が必要です。
常用すると副作用を引き起こす可能性があり、注意が必要です。
効能・効果まとめ
鎮静、抗うつ、鎮痛、抗ウイルス、抗炎症、鎮痙
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セントジョーンズワートは北西ヨーロッパの原産で、今日では北アメリカやアジアの道端でも見かけることができます。
伝説によると、セントジョーンズワートは洗礼者ヨハネ(セント・ジョン)が首を落とされたときの血から生えてきたといい、それがこのハーブの名前の由来となっています。
古代ギリシャ時代から薬草として使われ、中世ヨーロッパでは悪霊を追い払う特性を持っていると信じられていました。気分を晴れやかにしてくれるため、「ハッピーハーブ」や「サンシャインハーブ」とも呼ばれています。
花言葉は「迷信、敵意、恨み」です。
セントジョーンズワートは日当たりと水はけがよい石灰質の土壌を好み、道端や土手、低湿地などに生い茂っています。
茎はまっすぐ伸びて高さ30~80㎝ほどに生長し、夏から秋にかけて黄色い5弁の花を咲かせます。
この花びらを押しつぶすと、血のように赤いオイル状の液体(ヨハネの血潮とも言われる)が出てきます。また、葉に細かい穴が無数に空いているのがこのハーブの特徴です。
不眠症にも有効といわれていますので、お悩みの方は就寝前にセントジョーンズワートのハーブティーを試してみるとよいでしょう。
学名:Hypericum perforatum
和名:セイヨウオトギリソウ
種別:オトギリソウ科オトギリソウ属 多年草
成分:フラボノイド、メラトニン、ヒペリシン、ハイパーフォリン
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目覚めの朝におすすめのハーブティー
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効き目が穏やかなマザーハーブ(母の薬草)
ハンガリーの女王を若返らせた伝説も残る
スペアミントとウォーターミントの交配種
ヨーロッパで万能の薬箱と呼ばれるハーブ
魚料理と相性のよいハーブとして知られる
悩み・症状別
効能について
ハーブティー
ドライハーブを使う入れ方とフレッシュハーブを使う入れ方があります。数種類をブレンドしてもよいですね。
ハーブドリンク
イギリス生まれのエルダーフラワーコーディアルが有名です。オリジナルのカクテルを作ってみてはいかがでしょう。
ハーブクッキング
ハーブを利用した様々な料理やデザートのレシピがネット上でも公開されています。
ハーブオイル
オリーブオイルなどにハーブをつけ込んで作ります。ハーブの風味を楽しみましょう。
ハーバルバス
浴槽にハーブを入れて、ハーブの成分が含まれたお湯に浸かります。全身浴、半身浴、足浴、手浴などの方法があります。
リース・ドライフラワー
ハーブでリースを作って玄関に飾ってみてはいかがでしょう。ドアの付近にハーブの香りが漂います。
ポプリ・サシェ
ポプリは乾燥させたハーブに精油を混ぜ合わせて作ります。乾燥させたハーブを小袋に入れればサシェになります。
チンキ
ハーブをアルコールに浸してしばらく保管し、ハーブの成分を抽出します。長期間保存でき、内用も外用も可能です。
アロマテラピー
ハーブから抽出した精油を利用して、アロマバスや芳香浴、フェイシャルサウナなど、楽しみ方はいろいろです。